東京電力が、「計画停電」を検討してるらしい。
私が子供のころは、よく停電した。
子供だったからか、とくに困らなかった。
おとなもたいして困らなかったのではなかろうか。
今ほど困らなかったのはたしかだ。
生活が「電化」してなかった。
私の子供のころの「停電体験」というと、「あ、電気消えた」という単純なものだ。
「電気」とは「電灯」のことである。
日曜の午前中の停電が多かったようにと思う。
電灯が消えてラジオが聞こえなくなる。
困らない。
ウチの電灯が消えたとき、「ガス灯」をつけたことがあるような気がするが、ちがうかもしれない。
子供にとって、電気はたいしたもんじゃなかった。
なくてもそれほど困らない。
小学校から映画を見に行くと、「ニュース映画」というのをやる。
山奥の村に電灯がつきました!というニュースを何度か見た。
そういうニュースを見ると、電気は貴重品という気がした。
しばらくすると、世の中電気まみれになった。
今、停電になると大変困る。
電気がえらくなったということだろうか。