久しぶりに「テレビの」テレビ体操。
いつもは録画した「ビデオのテレビ体操」なので、テレビのテレビ体操は久しぶりだ。
体操のお姉さんがまた一人新しい人になってた。
私がテレビ体操をするようになって三年ほどは同じメンバーであった。
何ヶ月か前に一人入れ替わった。
年頃の女性だし次々と変わっていっても不思議はない、てなことを言うと、時代遅れと叱られるかもしれない。
メンバーだけでなく、内容も少し変わっていた。
番組では、まず「みんなの体操」というのをして、次にラジオ体操をする。
みんなの体操はお姉さん三人、ラジオ体操はオールスター総出演で五人でやる。
これまで、「みんなの体操」は、三人のお姉さんのうち二人が立って、一人が椅子に座ってやっていた。
椅子の人が高齢者向けバージョンをやる。
今日見たら、立ってするのが一人、椅子が二人になっていた。
椅子の二人のうち、一人が「高齢者バージョン」、もう一人が「後期高齢者バージョン」という分担のようだ。
超高齢化時代をむかえての細やかな気配りに感心した。
そこまで気を配るなら、メンバーも、「体操のお姉さん」プラス「体操のおばさん」プラス「体操のおばあさん」という組み合わせがいいかもしれない。
それにしても、椅子一人から椅子二人へという変化にはしみじみとしてしまった。
電車やバスも、今はまだ「優先座席」は車両のごく一部だが、いずれほとんどが「優先座席」という時代が来るのだ。
ほとんどが「優先座席」の中に、一部「超優先座席」がある。
100歳以上限定の席だ。
新聞に投書がのる。
「113歳の女性です。先日電車に乗ったら、あつかましくも超優先座席にどう見ても90歳くらいにしか見えない人が座っていました。何のための超優先座席でしょうか」
「超超優先座席」というのもあって、これは20歳未満の若者のための席だ。
「若者を大切に!」というのが徹底した社会になる。
超少子高齢化社会では、20歳から90歳までの人は車内ですわるのはあきらめた方がいい。
そういう時代の到来を見越して私はテレビ体操で筋力アップに励んでいるのである。