若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

わだつみのいろこの宮

NHK教育テレビじゃなくて「Eテレ」というんでしょうか、まあなんでもいいけど「日曜美術館」を見ました。

青木繁
有名ですね。
教科書、画集、明治の油絵といえば欠かせない人ですが、私にはピンとこない人です。

たぶん教科書で「海の幸」を見たのが最初だと思います。
ヘンな絵だと思いました。

裸の男の行列。
サメみたいな巨大な魚を運んでる。

まず、この「サメみたいな巨大魚」というのが「海の幸」という感じがしないんです。

「海の幸」と言えば、マグロの刺身、タイ、ウニ、イカ、タコあたりでしょう。
私の好きなもんばっかり。(^_^)/
でも「サメ」はないんじゃないでしょうか。

裸の男たちもうれしそうじゃないですよ。
「海の幸」というタイトルからすれば、男たちがマグロの刺身、いや、刺身じゃなくてもいいけど、マグロや、タイやヒラメの舞い踊りとくれば浦島太郎になってしまうけど、まあそのあたりをどっさり運んでる図が納得できると思うんですが。

「サメしかとれなくてがっくりしてる漁師さん」という感じである。

全員無表情で、「ちょっと歩いてみてください」と言われて歩いてるように見えます。
大漁の喜びもなく激しい労働のあとの充実感もない。

何が言いたい?という気がします。

もう一つの有名作品が「わだつみのいろこの宮」。
この「いろこ」、意味不明のまま今日まで来ましたが、今日の番組で「うろこ」のことだと知りました。

「いろこ」というのは「色気」系の言葉と思ってました。
「色香で男を惑わすお姫様」的不埒な想像をしていたことを告白懺悔します。

もう一つ驚いたのは、この絵の上の方にいるのが男だということです。
女だとばかり思ってました。
たしかに、裸だけどおっぱいは描いてない。
でも微妙な内股のポーズです。
裸体画が問題な時代だから、男の裸を描くにあたっての青木繁苦心のポーズかな。

テレビで、青木繁は美校時代授業をよくサボって図書館に通っては神話の勉強をしてたと言ってました。
あんまり絵の勉強をしなかったんじゃないでしょうか。

ヘンに自信家でヘンに他人の評価を気にしたようです。
困った人です。

下の絵は、青木繁美校受験勉強時代の作品、ではなくて、息子の写真を見ながら私が描いた絵です。
かなり古そうに見えますが私のセンスが古いわけではありません。
と思います。