若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

肖像画と人物画

前の土曜日、次女のお友達「いっくん」にモデルになってもらいました。

よく描けたと思ったんですが、できあがりを見た家内も、メールで送った画像を見た次女も、「よくない」というんです。

「いっくんはもっと美人」

で、美術予備校の先生に見てもらいました。

事情を話すと、先生は、「人物画としてはよく描けてると思いますが、肖像画、とくに若い女性の肖像画としてはちょっと・・・」

プロの画家として肖像画を手掛ける先生は、これまでの経験から、「女性の肖像画は似てなくてよろしい。とにかくきれいにきれいにきれいに描くことです。それで文句を言われることはありません」と言います。
まあ、カネをもらって描くぶんには、それでもいいというか、それでもしかたないというか・・・。

先生のアドバイス
肌の影の部分はできるだけ淡く、髪はセット仕立て、服は着付けしたところという感じで。

スペインのフェリペ四世が、宮廷画家は何人もいたのに、自分の肖像はベラスケスにしか描かせなかったという話は知ってました。
それだけベラスケスがうまかったんだと思ってました。

ベラスケスの画集を買って、衝撃の事実を知りました。

ベラスケスが描いたフェリペ四世の肖像画をX線で調べたら、おなじみのすらりとした男前画像の下に、デブのぶっさいくなおっさん画像があったそうです。
それが「真実のフェリペ四世」だったんですね。

フェリペ四世は、ベラスケス以前にほかの画家に描かせた肖像画をすべて回収破棄したそうです。
ようやる。(-_-;)

いろんな画家が、「肖像画受け取り拒否」を経験してますよ。
先日買ったロートレックの画集にも「受け取り拒否肖像画」が出てました。


↓先生のアドバイスに従って修正。
 目鼻立ちは変えてませんので「ベラスケスした」わけではありませんよ。