額縁を買いに行く。
先日描いた息子のお嫁さんの絵を持っていつもの店に行きました。
この店を利用して20年以上になります。
愛想のないオヤジである。
愛想はないけどひとこと多い。
20年以上前、初めて描いた娘の肖像画を持って額を買いに行ったら、オヤジが絵を見るなり、「う〜ん」とうなった。
「日展や一水会に出してはるセンセなんか、もっと塗って塗って塗りたくってはりまっせ」
一目見て私の描きこみ不足を鋭く不遠慮に指摘した。
その後も、額を買いに行くたびに、「レンブラントなんかの絵でしたら・・・」とか、「ベラスケス風の絵やったら」とか余計なことを言う。
私はレンブラントでもなければベラスケスでもありません。
引き合いに出さないでください。
顔なじみになっても、「いらしゃいませ」も「こんにちは」もなし。
画材を探してるのを見ても知らん顔でした。
そのオヤジが二年前から突然愛想良くなったんです。
私が、大型イーゼルとアトリエ用キャビネットを買ってからです。
大型イーゼルは昔一度売ったことがあるだけと言ってました。
それ以来、私の地位が上がったようなんです。
「単なる日曜画家」から、「自称画家」に昇格したんだと思います。
年末に画材を買いに行ったとき、オヤジに、「年末年始はご制作でっか?」と言われてにやけてしまった。
キャンバスを買っても以前は無言だったけど、今では、「ご制作のピッチが上がってますなあ」てなことを言う。
大型イーゼルとアトリエ用キャビネットの威力です。
合計10万円以上しましたが、安い買い物だったと思います。
今日は絵を見るなり、「ほ〜!よう描けてますなあ」と感心してくれた。
オヤジにほめられたのは初めてです。
気をよくして、オヤジおすすめの6500円の額はやめて、1万2千円の額を張り込みました。(^_^)/