インゴ・F・ヴァルター編『印象派』という本を読みました。
いつごろからでしょうか、「二度読み」というのをやるようになりました。
図書館で借りて読んだ本を、読んだことを忘れてまた借りて読む。
途中で思い出す。
はっきり思い出しませんよ。
「なんか読んだことあるなあ」てな感じです。
今回、新しい体験をしました。
いくつになっても、新しい体験というのはいいもんです。
新鮮です。
この『印象派』という本は、700ページもある分厚い本です。
読みごたえあります。
読みごたえあるのはいいけど、読んだ端から忘れていく。
困ったもんである。
せっかく印象派のすべてがわかるはずなのに、もったいない。
で、半分ほど読んだところから、ノートを取ることにしました。
珍しいことです。
後半だけ、ノートをとりながら読み終えました。
読み終えてみると、後半だけノートというのもなんだかなあと思いました。
どうせなら全部とろう。
で、今度はノートをとりながらはじめから再読。
案の定、きれいに忘れてます。
やっぱりノートを取ることにしてよかった。
どんどん読み進んで、あっ!と思いました。
ひょっとして、ここはすでにノートを取ったところじゃないか。
あわてて調べてみたら、だいぶオーバーランしてました。
ノート2枚分重なってました。
すでにノートを取った部分を、再びノートをとりながら読んでた。
初めての経験です。
1回目のノートと2回目のノートの内容がちがうのが我ながら人間らしくていいと思いました。
この本を読んでいろいろ勉強になりました。
ベルギー人女流画家アンナ・ボッホ(1848〜1936)という人が出てきます。
ヴァン・ゴッホの絵は、彼の生前たったの一枚しか売れませんでした。
そのたったの一枚を買ったのが、アンア・ボッホさんだそうです。
それを知っただけでもこの本をノートをとりながら読んで良かったと思いました。