教科書にのってる「家康」より、こわい感じでシワもかなり多いです。
将軍の肖像を描くときは、下絵を幕府のえらい人に見てもらって、OKが出てから「作品」に取り掛かったそうです。
「下絵」は似てなければならず、「作品」は「下絵」よりかなり男前でかなり堂々とかなり若々しくかなり誠実そうに描かなければならなかったんでしょう。
ここでも、私の先生の、「肖像画は似てなくていいんです」という金言が生きてますね。
まあ、えらい人を描くのは大変だと思います。
私はえらい人を描いたことがないので、そんな苦労は知りません。
い、いや、えらい人はたくさん描いてますよ。
モデルになってくれたみなさんはえらい人ばっかりです。
将軍みたいな、強大な権力を持った人を描いたことがないというだけです。
さて、今年の「紫式部文学賞」が決まったそうです。
おめでとうございます。
おめでとうございますが、受賞者に、200万円と紫式部のブロンズ像が贈られるというのがなんかヘンな気がしました。
200万円はいいんです。
「紫式部のブロンズ像」がひっかかる。
ひっかかる方がおかしいのかもしれない。
相田みつおさんならひっかからないでしょう。
「いいじゃないか
紫式部がブロンズだって
人間だもの」
私はなんかひっかかるんです。
大理石像よりマシとは思いますが。
ひな人形みたいなのじゃダメなんでしょうか。
「文学賞」には「ブロンズ像」が似合うんでしょうか。
私も、油絵で「紫式部像」を描いてみようかな。