美術予備校の先生は、「人物画と肖像画はちがいます」というんです。
「肖像画は似てなくていいんです」
え!?
そうなんですか?
肖像画は、モデルに喜んでもらうのが第一だということです。
そうかもしれん。
できるだけきれいに描いてあげる。
立派に描いてあげる。
それが肖像画。
人物画は、相手のことなんか考えず、好き勝手に描く。
先生は、たくさん肖像画を描いたけど、「似てない」と言って苦情を言われたことはないそうです。
「え〜〜!わか〜〜い!これ、私ですか!ありがとうございます!」
「え〜〜!私の目、こんなにパッチリしてますか!ありがとうございます!」
まあ、そんなもんですかね。
今日仕上げたのは、人物画です。
モデルは息子のお嫁さんですが、モデルになってもらったわけじゃない。
ゆうちゃんが遊んでるとこを写真にとってたら、たまたまうつってた。
ポーズや光線が面白いので、断りもなく描きました。
肖像画じゃないですね。
描いてくださいとか、描かせてくださいとかいうのじゃない。
描いてみて、気楽だと思いました。
まあ、「肖像画」でも、それほど緊張して描いてたわけじゃないですが。
お願いしたりお願いされたりしたんじゃないという気楽さでしょうか。
いや、私は、お願いされたことはありません。(-_-;)