きのう、映画「ヒューゴの不思議な発明」をDVDで見ました。
はじまって5分で完全に見る気をなくしました。
しかし、5分で投げ出すのもどうかと思い、心を鬼にして、じゃなかった、こういうのをなんというのか知りませんが、見る気がないのにがんばって見続けました。
10分で、本当にイヤになったけど、がまんして見続けました。
私は忍耐強いんです。
「忍耐の鹿之助」の本領発揮です。
15分で、完全に本当にまったく見る気がなくなったのを、なおがまんして見続けた。
自分で自分をほめてやりたい。
20分で、堪忍袋じゃなかった我慢袋の緒が切れて、見るのをやめました。
絶賛してる人も多いから、そういう人から見たら、「この傑作を途中でやめるなんて、馬鹿じゃなかろうか」ということになります。
むずかしいもんです。
私の神経を逆なでするタイプの映画なんです。
思わせぶりで意味ありげ。
登場人物、セリフ、場面場面、その裏に重大な意味があるような描き方です。
こういうのがきらいだから、しゃーないですね。
そこへいくと、小津安二郎監督作品はいいです。
何度見ても見飽きません。
家内が見てるのを、途中から見てもだいじょうぶ。
筋なんか関係ないし、どっちが勝つとか、謎を解くとかもない。
先日買った、「小早川家の秋」もまあよかったですが、、音楽はどうかと思いました。
黛敏郎さんなんですが、なんちゅうか、「火曜サスペンス劇場」風音楽なんです。
原節子と司葉子が二人で話している場面でも、そんな音楽が鳴るので、画面の外で誰か二人を狙ってるような気がするんです。
ちょっとどうかと思うのですが、「ヒューゴ」よりははるかにマシですよ。