若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『The Lure of Paris』

本を読み終わって、充実感を感じる時と感じない時があります。

学生時代は、何を読んでも充実感があったような気がしますが、まあ若気の至りとか、いろいろあるから、なんともいえませんね。
最近は、読み終わっても、ぽよよ〜〜〜ん、ということが多いです。

トシのせいでしょうか。
鈍ってるんでしょうか。

今日読み終わった『The Lure of Paris』は、久々の充実でした。
「読み終えた!」という満足感があります。

なぜか。

とにかく、分厚い本なんです。
大型本である。
重たい本である。

これだけ大きくて分厚くて重い、しかも英語の本を読み終わったのだ!

こういう充実感です。
しょーもない充実感と言われれば、その通りです。

ぶっちゃけた話、大きくて分厚くて重たい本だけど、中身の半分は絵です。
しかも、字が大きい。
近来希な活字の大きさである。

文章の量としてはしれてると思います。
そうは思いますが、この大きさとこの分厚さとこの重さです。
満足感があってもいいじゃないか人間だもの、というとこです。

この本でいろんなことを知りました。
19世紀末、アメリカ人がヨーロッパに押し寄せてます。
絵の勉強に二、三年とか、家族全員でヨーロッパ暮らしとか。

このころ、ドルが非常に強かったんだそうです。
アメリカでは食うや食わずといった収入の水準でも、パリでは充分暮らしていけたようです。

そして、アメリカにはまだ「美術学校」がなかった。
20世紀になる頃には、アメリカでもまともな美術教育を受けることができるようになって、パリ留学ブームも下火になります。
私も、パリ留学をせずに、近くの予備校で、美術教育を受けられるのは、幸せなことです。

↓人物画教室バレリーナ二日目。
 バレリーナを描くということで、スラリとしたポーズを予想して、細長いキャンバスを用意して行ったら、なんと・・・。(-_-;)