朝日新聞夕刊。
1月10日、大阪北区のホテルで害虫の慰霊祭が執り行なわれたそうです。
「慰霊」されるのは、ハエ、カ、ゴキブリ、ダニなど。
「慰霊」するのは、大日本除虫菊、アース製薬、フマキラーなどの殺虫剤メーカー。
殺虫剤メーカーの社長、重役など115名が列席、神主さんがのりとを捧げる。
「ここに居並ぶ者共は仕事とは言え虫を殺し続けてます。虫にも魂があることを無視するわけにはいきません。どうか神様、虫たちを安らかに眠らせてやってください」というような祝詞だそうです。
楽しい話だと思いました。
40年前から続いてるそうです。
わけがわからんけど楽しい。
わけがわからんことの一つは、なぜ慰霊祭をホテルでやるのかということです。
神主さんと巫女さんを招いてホテルでやる。
神社では寒いからでしょうか。
慰霊祭のあとすぐ懇親会をするのに便利だからでしょうか。
それと、この「慰霊祭」は、虫たちに迷わず成仏してくださいというようなものだと思うんですが、仏教じゃなくて神道の縄張りなんでしょうか。
殺虫剤メーカー主催とのことですが農家の方とかはどうなんでしょうか。
まあ、実際に虫にやられる方からしたら、慰霊なんてとんでもないことかもしれませんね。
殺虫剤メーカーは、虫にやられてるわけじゃないから呑気に、い、いや、おごそかに慰霊祭ができるのであろうか。
この「慰霊祭」の正式名称は、「虫慰霊祭」であって「害虫慰霊祭」じゃない。
殺虫剤メーカーから見れば益虫かもしれない。
いや、そんな不謹慎なことを考えるのは、虫も殺さぬいい男と言われる私くらいのものかもしれない。