トラブル続きだったボーイング787に運行停止命令が出ました。
この最新鋭旅客機には、注目してたんです。
私が旅客機に注目するなんて、珍しいことです。
初孫はなちゃんがロサンゼルスに住むことになって、はなちゃん見たさに二度ロサンゼルスに行きました。
全日空で行きました。
そのとき、全日空がボーイング787を導入することを知りました。
で、次にはなちゃんに会いに行く時は、787に乗ることになるのかなあ、と思ってたんです。
私の「注目」といってもそんなもんです。
はなちゃんが帰ってきたので、ボーイング787にはなんの関心もなくなってしまった。
テレビのニュースで初飛行の模様が放送されても、ふ〜ん、という感じでした。
最近になって、相次ぐトラブルが報道されても、ふ〜ん、という感じでした。
しかし、再び787に注目することになりました。
トラブルの一つ、バッテリーが、日本のユアサの製品だと知ったからです。
私とユアサの関わりは約60年前にさかのぼります。
近所に、「ユアサバッテリー」と書いた大きな看板を掲げた店があったんです。
小さな小さな店で、看板だけでかかった。
店の前をよく通ったけど、なんの関心もなかったです。
ただ、遠くからでもよく見える「ユアサバッテリー」の看板だけが強烈でした。
私にとって「ユアサバッテリー」というと、薄暗い小さな小さな店でした。
大きくなって、ユアサバッテリーというのは大きな会社で、あの小さな小さな店は、単なる販売店だったのだとわかってからも、「ユアサ」の名前を新聞などで見ると、あの小さな小さな店を思い出すのであった。
ユアサにとっては迷惑な話だと思うけど、小さい頃の強烈な印象は簡単には変わりませんよ。
本社とか工場に招待してもらったら変わったかもしれない。
招待してもらわないから未だに変わらない。
で、新聞でボーイング787のバッテリーがユアサ製だと知ったとき、またもや、あの小さな小さな店を思い出してしまった。
あの店が、よくボーイングにバッテリーを納入するまでになったな、というようなヘンな気分になる。
はなちゃんとユアサを通じて、私はボーイング787と浅からぬ因縁があるという話でした。