姫路市立美術館で開催中の「国立トレチャコフ美術館所蔵レーピン展」に行ってきました。
行こうと思い立って、姫路に行くのは二度目だということに気づきました。
大学生の頃に行ってます。
父の用事で行ったんですが、なんの用事だったか、姫路のどこに行ったのか、まったくおぼえてません。
姫路城は大修理中で、すっぽりとシートをかぶってました。
姫路城をすっぽり包むシートは巨大なもんだと思いますが、見た感じ全然巨大に思えないのが不思議であった。
工事用のシートのサイズのことなんかまともに考えませんけどね。
レーピンは、印象派の頃のロシアの画家です。
カタログにも書いてましたが、ロシア文学がトルストイ、ドストエフスキーなら、美術はレーピンということになるようです。
姫路駅を出ると、レーピン作「皇女ソフィア」のどでかいポスターが、デ〜ン!と貼ってある。
皇女ソフィアは太ったおばさんです。
その太ったおばさんが、腕を組んで目をむいてこっちをにらんでる。
怒ってるんですな。
ハラワタが煮えくり返ってるんですな。
ものすごい顔でこっちをにらみつけてるんです。
なぜこんな絵を描いたのだ?
まあ、描くのはいいとして、なぜこれを「レーピン展」のポスターにしたのだ?
ポスターにするのはいいとして、なぜこんなに大きくするのだ。
迫力あるから?
ありすぎです。
展覧会は良かったです。
期待通り客も少なく、じっくり鑑賞できました。
レーピンの充実した画業を楽しめました。
気になる絵がありました。
「手術室の外科医エヴゲーニー・パーブロフ」
題名の通りの絵なんですが、お医者さんが木槌を振り上げてるんです。
患者の足に、ノミみたいなものを当てて、今まさに木槌を振り下ろそうという場面です。
数人の助手、看護婦が患者を押さえつけてます。
なんの手術でしょうか。
ほとんどが人物が主題ですが、一枚だけキャベツを描いたのがあって、これがまたよかった。
なんでも絵になるもんですね。
帰りに新幹線の姫路駅のベンチに座ってたら、列車が通過しました。
ものすごいスピードでびっくりしました。
駅で、目の前を新幹線が通過するのを見たのは初めてです。
速いです。
恐ろしいくらい早いです。
新幹線ってほんとに速いのかと疑問をお持ちの方は、新幹線通過駅のベンチに座って、速さを体験されることをおすすめします。