若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

満面の笑み

近鉄学園前駅改札口を出て、バス乗り場に向かって歩いていたら、カツカツカツ!とヒールの音も高らかに、斜め後方から急ぎ足で近づいて来る人の気配を感じてさっと振り向いた私の目に入ったのは、鮮やかなピンクのスーツに身を包んだ中年女性の満面の笑みであった。

満面の笑みがピンクのスーツを着て近づいて来るのであった。

満々たる笑顔のキラキラと輝く瞳がしっかりと私を見据えて急接近して来る様に、こんな人知らんがなと、思わず逃げ腰になった私であるが、いや待てよ、浮き足立って逃げるような切迫した状況ではないといつもの沈着冷静な判断で体勢を立て直し、彼女の輝く瞳をはっしと見返したところ、満々たる笑みは、もうほんまに怒涛の如き笑みとなって顔面から溢れ出しとろけ出し、何かを求めるかのように私に向かって両手を差し出してくるのを見て、この人はオカシイ!と再度浮き足立って逃げ腰になる私であったが、いや待てよ、白昼堂々私をハグしようというほどの勢いではないと再度沈着冷静な判断を下し、またも体勢を立て直してはっしと見返したら、握手は諦めたか両手を引っ込めつつ、身をくねらせて「○山×子でございます〜〜〜〜!」と叫ぶその人が参議院選挙の候補者であると理解するのが遅すぎましたね。

○山×子さんは、完全に一票逃がしたことをわかってるであろうか。