本棚を整理してたら、古い文庫本が出てきました。
創元推理文庫『マルタの鷹』
かなり古ぼけて、鉛筆で「100」と書いてあるから、古本屋で100円で買ったんですね。
学生時代読んだ推理小説のなかで、とくに面白いと思ったものだけ残してたのですが、読み返すと面白くないのでほとんど処分しました。
これはまだ読み返してなかったみたい。
読んでみようかと思って裏表紙を見ると、一面に字が書いてある。
高校の美術部でいっしょだったTくんの字です。
万年筆で住所が書いてあります。
地図も書いてあって、市電の農学部前で降りて、北へ行って左側の家に斜線が引いてあります。
ここが佐々木さんですね。
Tくんの下宿なんでしょう。
この書き込みにはまったく記憶がありません。
たぶん、古本屋で待ち合わせて喫茶店にでも行って、Tくんが下宿の住所を書いてくれたんだと思いますが、なんせ50年ほど前のことですから。
彼の下宿は何度か訪ねたことがありますが、場所まではおぼえてません。
この件について彼に聞いてもわからんでしょうな。
まあ、どうでもいいことですが。