生後11ヶ月のあきらくんを観察。
生後50日のしょうたろうくんの観察は単純です。
起きてるか寝てるか、泣いてるか飲んでるか。
人間観察というより、人間以上あるいは人間未満、観察というより、拝観という感じです。
生後11ヶ月となると、かなり複雑ですよ。
まず動きが複雑になる。
大人より複雑です。
移動は、基本的には、四つんばいです。
さっさか動きます。
で、その、基本四つんばいから、くいっと、片手を離して、三点静止から、クルンと方向転換。
意表をつく動きです。
あるいは、基本四つんばいから、お尻を支点に方向転換。
あるいは、片膝をつく、肘をつくなど、いろんなバリエーションがあります。
え?そういうの、アリ?
そういうことできるんや?
そこ、お尻使ってもいいの?
あきらくんの一挙手一投足に感心します。
オリンピックの体操床運動なんかちょろいもんです。
あきらくんの方がずっとなめらかで力強く自然で美しい。
さて、基本四つんばいと方向転換を繰り返しながら、あきらくんは、台所に進出。
台所は、「取っ手」の宝庫です。
いろんな引き出しや扉に取っ手がついてる。
これをつかみます。
さっとつかむ。
つかんで引っ張ります。
手当たり次第です
えらいと思います。
棒みたいな取っ手もあれば、球状のもある。
これはつかんで引っ張るもんだとわかってるんですね。
取っ手が、「引っ張ってくれ」と訴えてるわけじゃない。
引っ張ってくださいと言わんばかりの顔をしてるわけでもない。
それなのに、あきらくんにはわかるんですね。
開くと危ないので、私が手で押さえると、あきらくんは、私の手を払いのけようとする。
えらいと思います。
邪魔してるのがわかるんですね。
えらいもんだと感心しながら、あきらくんが引き出しや扉の取っ手を次々と引っ張るのをうれしそうに観察してる私を、どこかで観察してる人がいれば、どう思うであろうか。
どう思われてもいいですよ。