若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

心臓ペースメーカー対ケータイ

ケータイの電波が、心臓ペースメーカーに悪いというのは聞いたことがあります。

最近は、悪くないという話も聞きます。

どっちも持ってない私はあまり関心なかったです。

今日、大阪市営地下鉄に乗って立ってました。
次の駅で、私と同年輩のがっしりした体格の男性が乗ってきて、私の右手方向に空いてた席に向かって突進して、ドシンとすわりました。

すわったと思ったら、バッ!と立ち上がって、クルッ!と後ろを振り向いて、窓枠をガッ!とつかんで引きずり下ろしてバーン!と開けて、またドッシーン!とすわりました。

怒ってるようであった。
冷房中の地下鉄の窓を開けるのには、なにか深い事情があるのかなと考えました。

考えたけど、わかりませんでした。

私の右隣に立ってた男性も、私と同じく考えてたようですが、私と同じくわからなかったようで、次の駅に着いたとき、窓を開けた男性に、「窓、締めていいですか」と聞きました。

聞かれた男性は、こわい顔で大きな声で、「ボクは、ペースメーカー入れとるんでね。この人が(と、隣にすわってる男性を指して)ケータイやってるんで、電波を逃がすために開けたんですよ。それだけのことです」と答えました。

隣の男性は、ムッとした表情で言い返しました。

「ペースメーカーとケータイは関係ないですよ!」
「関係ないって、現に僕の弟がそれで倒れたんですよ!」
「弟さんが倒れたかどうか知りませんが、そんなもんケータイと関係ないですよ!」
「いや、現に僕の弟が倒れたんや!」
「誰が倒れたか知らんけど、ケータイと関係ないです!それに、私は、電波なんか出してません!電話をしてるわけでもないし、メールをしてるわけでもないんですよ。画面を見てるだけです。電波なんか出してません!」
「いや、現に私の弟はそれで倒れたんですよ。ケータイは迷惑ですよ!」
「迷惑って、さっきから大きな声出して、あんたの方がよっぽど迷惑ですよ!」
「だから、私の弟は・・・」
「誰の弟か知らんけど、私は電波は出してない!」

言い争いはなおも激しく続きましたが、電車が梅田に着いたので、私は後ろ髪を引かれる思いで降りました。

いくつか疑問が残りました。

まず、ケータイはペースメーカーに悪いのか。

次に、悪いとして、窓を開けたら電波は逃げるのか。

最後に、この、ドッシーン!とすわったと思ったらバッ!と立って、窓をバーン!と開けて、またドッシーン!とすわって、大声で文句をガンガンいうこの男性に、心臓ペースメーカーは必要なのか。

ペースメーカーなしのマイペースでいけるんじゃないかと思うんですが、その点については専門医の判断を尊重したいと思います。