仕事をやめてから、スーツを着る機会がへりました。
激減です。
今年着たのは、家内の知り合いの葬式と、しょうたろうくんの初宮参りです。
きのう、古いなじみのMくんと飲むので、スーツを着ました。
着ないともったいないと思ったからです。
Mくんは、スーツは持ってないのではなかろうか。
陶芸作家で、いつもアーチスト風ファッションです。
仕事をやめたとき、私もアーチスト風ファッションで行こうと思いました。
お店でそう言ったら、店員さんが、「アーチスト風ですか?」と困ったような顔をしました。
で、「いや、美術評論家風でもいいです」と言ったら、もっと困ったような顔をしました。
で、アーチスト風あるいは美術評論家風と思えるファッションに身を包んで、Mくんと飲みました。
「いつもとちがいますね」と言うので、「方向を変えたんや」と答えたら、気の毒そうに笑いながら、「変えないほうがいいと思う」と言いました。
こういう正直なとこが好きです。
きのう、夕方、スーツを着てネクタイを締めて2階からおりたら、ゆうちゃんとあきらくんとママが来てました。
スーツ姿の私を見るなり、3歳児ゆうちゃんは、「パパ!」と叫びました。
「パパじゃないでしょ」
「パパ!パパ!」
ママが笑いながら、「そうやねえ。おじいちゃん、パパみたいやねえ」
ゆうちゃんは、私を見上げて、「おじいちゃん、きれい」と言いました。
「きまってる!」と言いたかったんでしょうか。
「馬子にも衣装」と言いたかったんでしょうか。
これからは、孫を意識したファッションが重要になってくるなと思いました。