家内と、和歌山県立近代美術館に行ってきました。
展覧会の名前は、「コレクションとドネーション」というヘンな名前です。
美術館が集めた作品と、美術館に寄贈してもらった作品を見せようというんですね。
テレビで紹介されてて、「大傑作!」とはいえないまでも、いい作品があるようなので行く気になったんです。
和歌山に着くと、ちょうど昼時だったんで、食堂で昼食。
この食堂のショウウインドウの見本は、かなりのもんでした。
今時の料理見本は、外国人がびっくりという、ホンモノと見間違えるような見事な出来栄えがふつうでしょう。
ちがいましたよ。
「これは見本でっせ!」という感じでした。
ホンモノと見間違えられたら困るので、わざとけばけばしくギトギトに作りました、という感じであった。
覚悟して入ったんですが、料理は立派なものであった。
立派な油絵も飾ってあった。
なぜあんな見本をならべてるのだ?
さて美術館。
立派!
実に立派である。
わが奈良県立美術館を踏みつけにするほど立派である。
感心して切符売り場に行った私は、「おお!」と声を上げた。
「65歳以上無料」
和歌山県、だいじょうぶかな。
心配してたら切符売り場の女性が、「本日は、結婚披露宴のため、レストランが貸切になっておりまして、そのかわり新郎新婦からのプレゼントとして、お隣の博物館の喫茶室での、コーヒー紅茶の無料券でございます」
入場無料の上、コーヒー無料!
今日はラッキー!大ラッキー!
気を良くしたからというのじゃなくて、非常にいい展覧会でした。
こんな素晴らしい展覧会を無料で見せてもらっては申し訳ない、入場料を払おう!と思ったけど、せっかくの和歌山県民の好意を無にするのもアレだし、まあいいか。
ウキウキと、隣の博物館の喫茶室に行って、無料券を見せながらメニューを見たら、「コーヒー紅茶100円」と書いてあったのでカックンとなってしまった。
100円くらい自分で払いますよ!と思ったけど、せっかくの新郎新婦の好意を無にするのもアレだから、まあいいか。
さて、和歌山と言えば、暴れん坊将軍吉宗を思い浮かべますか、浮かべません?
タクシーで美術館からの帰り、馬に乗った侍の銅像が見えました。
「お!暴れん坊将軍かな」と思ったんですが、それにしては小さい。
台座も小さいし、しょぼいんです。
かわいい銅像です。
和歌山で吉宗像なら、見上げるような堂々たるものであろう。
これは吉宗じゃなくて、全国区ではないけど、和歌山では有名な武将なのではなかろうか。
と思って運転手に聞いたら、「吉宗ですよ」とのことであった。
なぜこんなしょぼい像を作ったんだ。
運転手氏の話では、和歌山のテレビでは、「暴れん坊将軍」を繰り返し繰り返し、年がら年中、年年歳歳放映してるそうです。
その割に、銅像しょぼい。
ナゾであった。