ホームランは野球の華である、と、野球ファンでなくなった私でも思います。
ホームラン!
ハデですよね。
『ボブ・ディラン自伝』を読んでたら、音楽出版社の経営者で熱狂的野球ファンのルー・レヴィーという人の話が出てきた。
この人は、アメリカプロ野球のコミッショナーとならんで写真をとったり、ベーブ・ルース未亡人とならんで写真をとったりという大物ファンです。
で、このルー・レヴィーさんは、ホームランが大嫌いだったというんです。
野球で一番おもしろくないのはホームランだと言ってたそうです。
ホームランが一本出たら入場料を返してほしいとまで言ってた。
えらい!と思いました。
何がエライかわからんけどエライと思う。
どういうことかわからんけど、なんとなくわかるような気がする。
この話を知っただけでも『ボブ・ディラン自伝』を読んだ値打ちがあるというもんです。
三振は野球の華である、と、野球ファンでなくなった私でも思います。
三振!
ハデですよね。
どこで読んだか忘れたけど、アメリカの大投手が、三振を取るピッチャーがエライのではない、1試合を27球で終わるピッチャーがエライ、と言ったそうです。
なるほど!と思いました。
1球投げる。
バッターが、打てる!と思って打ったらサードゴロでアウト。
次のバッターに1球投げて、打てる!と思って打ったらレフトフライでアウト。
で、27球で試合終了、というのがエライ。
なるほど!その通りだ!と思いました。
でも、おもしろくなさそうにも思う。
27球で終わったら入場料を返してほしいと思うかもしれない。
ホームランも出ず、三振もなく、試合開始から30分で終わったら、「カネ返せ!」かな。
それともまれにみる好試合で満足かな。
むずかしい問題である。