若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

満中陰の本堂にて

今日は、家内の母の満中陰法要。

大きなお寺の広い本堂で執り行われました。

集まったのは、親族一同。
この「一同」の中には、故人から見てひ孫にあたる、はなちゃん、ことちゃん、ゆうちゃん、あきらくん、しょうちゃんも入ってるのであった。

広い寺の本堂で、五人衆勢揃いするとどうなるか。
ご想像通りです。

まず、水を得た魚というか、本堂大広間を得た2歳児というか、あきらくんが、阿弥陀如来見守る中、本堂タテヨコ十文字、エンエンと駆けめぐりました。

それにつられてゆうちゃん、次にことちゃんでございました。

あとの二人は適当なところでやめてたけど、あきらくんは疲れを知らぬ。
時には柱にぶつかりそうになり、またあるときはお坊さんにぶつかりそうになりながらも、ひらりひらりとすり抜ける様は今牛若。

もちろん、これくらいお寺さんにとっては日常茶飯事。

法要に先立つ法話の中でもニコニコと、「トントンという元気な足音に、ひ孫さんの元気な様子を思い浮かべ、さぞ故人もお喜びのことと思います。皆様方も、天使が駆けているという風に取って頂ければと思います」と、まあ実に如才ないコメントでした。

お坊さんが「天使」を引き合いに出すのはちょっとどうかと思いましたが、仏教にも天使っているんですかね。

かなり長い法話と、それに続くかなり長いお経の間、あきらくんの元気な足音が響き渡ったのであった。

1歳になったばかりのしょうちゃんは、終始、ぽよよ〜〜んという感じでした。

5歳児はなちゃんは、私の隣に腰かけて、興味津々、何が起きるのかという感じでおとなしくしてました。

まず本堂のキンキラキンの装飾を見上げて目を丸くして、「キンが多いね」と言いました。

長い法話の間もお坊さんに注意集中。
5歳児ともなると、えらいもんですね。

そしてお経。
これもおとなしく聞いてました。

そして!
お坊さんが、初めてカネを「カ〜〜〜ン!」と鳴らした瞬間です。
なんと、はなちゃんは、「待ってました!」と言ったんです。(-_-;)

私は、椅子から滑り落ちそうになりました。

は、は、はなちゃん・・・。
「待ってました!」って・・・。

まあ、待ってたんでしょうな。
人生初の異次元世界、キンキラキンがブラブラぶら下がる大広間、非日常的な何かが始まる予感があったんでしょうな。

法話からお経へと移っても、今一つすっきりしなかった。

そこへ、「カ〜〜〜ン!」です。

思わず出たのが、「待ってました!」。

はなちゃんの掛け声に乗りに乗ったお坊さんが、カネをカンカンたたきまくるということもなく、満中陰法要は無事終了したのであった。

南無阿弥陀仏