こだわるのはよくない。
ヘンなことにこだわるのは非常によくない。
というか、ヘンなことを気にするのをこだわるというのかな。
美術予備校に最近若い男性が入りました。
若い男性は珍しい。
この人は、「楕円の描き方」にこだわってるようです。
先生に課題を見てもらう。
先生が批評する。
批評が終わると、その人は、「・・・楕円の描き方なんですが・・・」と質問する。
先週から何度も繰り返されてます。
先生が、「楕円はしっかり描けてると思いますよ。それより、この立方体ですが」と言っても、また、「楕円の描き方なんですが」に戻るんです。
なんか、こだわってしまってますね。
ヘンなとこに気が行ってしまうのはどうしてでしょうか。
私もよくやります。
しょっちゅうです。
先生に絵を見てもらうとき、自分で気になるところを言います。
「先生、なんか鼻の位置がおかしいように思うんですが」
「いや、鼻じゃなくて、口ですね」
「顔がおかしいと思うんですが」
「いや、首ですね」
「先生、この絵、全体的におかしいと思うんですが」
「いや、全体的におかしいのは若草さんのアタマですね」
この一言で、すべて解決ですが。