若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

絵の値段

絵の値段は高すぎると思います。

印象派の巨匠の絵なんか、高いというレベルじゃない。
高いというレベルじゃないけど、やっぱり高いと思います。

日本の、たいして有名でない人の絵でも、高いと思います。

もちろん、売値の金額が描いた人に入るわけじゃない。
画商やデパートが大半を取る。
軽費がかかるんだからしかたない。

むずかしい問題です。

一度だけ、絵に値段をつけたことがあります。

四十年ほど前、全国規模の公募展に出品したことがあるんです。
高校の美術部の顧問の先生が、その団体の会員で、しきりに出品をすすめられてたんです。

で、一度出品してみようという気になったんですが、「出品票」(?)に値段を書く欄があったので驚きました。

売れるわけないと思ったんです。

先生に聞いたら、だいたいみなさん「号一万円」つけてるようです。
それ以下で売ろうなんて、絵描きとして情けない、ということみたいでした。

私の絵は100号だったから、100万円!

先生の指示に従って、「100万円」とつけて出品したんですが、なんと、会場に来た初老の紳士がえらく気に入ってくれて、ポンと100万円、というような話があれば楽しいでしょうな。

先日、美術予備校社会人クラスでいっしょの女性が初めての個展を開きました。
値段がついててびっくりしたという話を書きました。
それも、「94800円」とか、妙に生々しい値段だったのが不思議でした。

きのう、予備校で聞いたら、先生の指示だったそうです。

先生は、「額縁代プラス号いくら」で値段をつけなさいと言われたそうです。

ふ〜ん。
私の個展の時は、何も言われなかったなあ。

前回の個展で、高校時代の友人が来てくれて、「値段がついてないのでほっとした」と言ってました。

絵の値段、むずかしいですね。