若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

風が吹けば

風が吹けば桶屋が儲かる

う〜ん、なんで儲かるのだったか、忘れました。

神戸のことちゃんは、幼稚園年中さんです。
ママからの報告。

ことちゃんが、おばあちゃんに買ってもらったお気に入りのカチューシャ(髪飾り)をつけて幼稚園に行きました。

ことちゃんが手に持ってさわってたら、どういうわけか、カチューシャがぽきんと折れてしまった。

びっくりしたでしょうね。
お気に入りのカチューシャですよ。
おばあちゃんに買ってもらったカチューシャですよ。

それが突然折れてしまった、というか、自分の手で折ってしまった。
ショックだったと思います。

茫然としてることちゃんを先生が見て、声をかけた。

「ことちゃん、カチューシャどうしたの?」
「・・・風が吹いてきて折れてしまったの」

さすが、年中さん!
ことちゃんのアタマの中に、自己責任なんてお粗末な概念はございませんよ。

とっさに風を持ち出すとは、反原発というか、再生可能エネルギーというか、地球にやさしいというか、まあ立派なもんです。

風が吹いてカチューシャが折れた。

八方まあるくおさまるというもんです。

風の神も苦笑しながら許してくれると思います。
怒ったりしたら大人げないですよ。

「風が吹いてきて折れてしまったの」と言ってから、ことちゃんは先生に、「○○さんは?」と聞いたそうです。

「○○さん」というのは、幼稚園のバスの運転手のおじさんです。

どういうわけかことちゃんは、風が折ったカチューシャを、バスのおじさんに修繕してもらおうと考えたようです。

「風」→「バスのおじさん」
こういう発想は、年中さんならではですね。

で、先生がおじさんのとこに持って行って、おじさんは、接着剤でくっつけってくれたんです。

先生が、「○○さんがくっつけてくれたよ」と、カチューシャを渡したら、ことちゃんは大変喜んで、お礼に行くといったそうです。

先生といっしょに、○○さんのとこに行ったことちゃんは、実に立派にお礼の言葉を述べたそうです。

風が吹いて、バスのおじさんが儲けた話です。