桜吹雪で思い出すのは三十年ほど前の春です。
東大阪から引っ越して住んだ家が、あやめ池遊園地の隣でした。
南側が下り斜面で開けていて見晴らしがよかった。
ちょうど今の季節、部屋から南を見て、「なんだこれは!」と思いました。
桜吹雪だったんです。
あやめ池遊園地の大量の桜の花が、春の風に乗って、ゆっくりと西から東へと流れていってたんです。
実に豪勢なながめでした。
それからすぐ引っ越したし、家は建てこんだし、遊園地はなくなったしで、豪勢な桜吹雪は一瞬の夢みたいなもんです。
きのうは自治会の防犯パトロール。
このあたりは桜が多いです。
立派な桜の木がある家が何軒もある。
歩いてるだけで花見ができます。
公園にも桜が多い。
パトロールが終わって公園に集まったとき、自治会最長老98歳男性Aさんがなにか言ってる。
桜の木の下で記念撮影だそうです。
Aさんはカメラが趣味なんです。
とくに、「加工」が得意というか、好き。
一昨年の自治会バス旅行で姫路城に行った時も、その日は曇ってたのに、快晴の日の姫路城をバックに集合写真を撮ったように加工してた。
きのうも、桜の木の前でパトロール隊の集合写真を撮ったんです。
そのあとで、桜の木を揺さぶれというんです。
揺さぶって、桜の花が散ってるところを撮って、合成するそうです。
桜吹雪の中でにっこり笑う防犯パトロール隊。
楽しみです。