きのうは飲み友だちのＭくんと酒を飲まずのコーヒーを飲んだ。
長い付き合いのＭくんとは、だいたい年に二、三度、大阪で名高いコリアンタウン鶴橋駅前の大衆酒場「魚佐」で小皿たたいてちゃんちきおけさなんですが、きのうは、難波のスイスホテルのラウンジでコーヒーカップをたたいてちゃんちきおけさであった。
なぜ、鶴橋「魚佐」でちゃんちきおけさが難波スイスホテルでちゃんちきおけさになったかというと、私が酒を飲めなくなったからです。
酒を楽しんできた人間が酒を飲めなくなるというのはさびしいもんですが、Ｍくんは想像力もなければ同情心もない男なんで、そのへんはぜんぜんわかってくれない。
酒を飲めなったなるだけでもさびしいのに、それをわかってくれない友達がいのない男と長年付き合ってきたかと思うとさびしさが増すのであった。
さびしさに耐えつつスイスホテルのラウンジでコーヒーを飲んでサンドイッチをぱくつきながらしゃべった。
コーヒーとハムチーズサンドでなんと3千円！
「魚佐」なら、酒3本と刺身盛り合わせとエビマヨサラダと串カツと枝豆と冷奴くらいいけまっせ。
おまけにこのハムチーズサンドが小さい。
将棋の駒サイズである。
Ｍくんは、コーヒーと「なんとかサンド」を頼んだんですが、この「なんとかサンド」にはいろんなものが大量にはさみこんであって、不器用なＭくんは上手に食べられずボロボロこぼして中身半分以上パーにした分を取り戻そうとコーヒーを１０杯ほどおかわりしたのはさすがだと思いました。
結論として、われわれにはスイスホテルは似合わないので、次からは鶴橋「魚佐」でコーヒーとサンドイッチということにしました。
