早朝といっても8時なんですが、電話が鳴った。
朝8時の電話、のんびりくらしてる身としてはちょっとギクッとしますよ。
地域の長老Aさんでした。
この地域の自治連合会の結成に奔走し、初代会長として尽力された方です。
十数年ぶりに役員として復帰されました。
かなりのうるさ型といううわさで、初顔合わせの会議でも、どんどん意見を述べられました。
そのAさんから早朝の電話で、何事かと思いました。
「あのね〜、今度の会議は何日でしたかね〜」
日程については書類も渡してあったんですが。
8時の電話は微妙ですね。
7時なら完全におかしいけど、まあだいじょうぶかな。
30年度新役員との顔合わせの席では、難しそうな方がいました。
苦虫をかみつぶしたような顔です。
何が気に入らんのか実に不機嫌そうな顔です。
じょうだんを言ってもにこりともしない。
私やほかの旧役員が書いた報告書を読みながら、厳しい顔で、「名文ですなあ」というんです。
「皆さん立派な文章を書かれますなあ。私にはこんな名文はとても書けません。さぞかしえらい方々がそろっておられるんですなあ」
にこりともせず私たちを見ながらそんなこと言うんです。
いやなじいさんやなあ、と思いました。
で、会議がすんでから、どの程度の苦虫加減か確認のため話しかけてみました。
すると、ニコニコニッコリ返事が返って来たじゃありませんか。
こけそうになりました。
「なめられたらいかん!」ということでしょうか。
男はつらいよという感じで、しみじみしました。