先日、西部劇の小説を読んでたら、「インディアン保留地」の話が出てきた。
保留地に住むインディアンに、アメリカ政府が食糧を援助してるんですが、それをピンハネする悪い奴が出てくる。
「インディアン保留地」について知りたくて、アマゾンで探してたら、『インディアン保留地はアメリカ合衆国の一部か』という本が見つかった。
アメリカの小学4年生向けの本です。
「ベビープロフェッサーシリーズ」の1冊で、これならラクに読めそうだと思って買いました。
絵や写真がいっぱいで、スラスラ読めました。
スラスラ読めたけど、えげつない話です。
えげつない話が淡々と書いてある。
アメリカ大陸にやって来た白人が、インディアンの土地を奪って行く話です。
インディアンと協定を結んでは破り、また協定を結んでは破る。
で、保留地に押し込める。
農業にも牧畜にも使えない不毛の土地に押し込める。
不毛の土地だと思ってたのに、金が発見されたりするとまた奪い取る。
極悪非道である。
アメリカさん、よくエラそうなことが言えますね、という感じです。
インディアン保留地の悲惨な現状も書いてあります。
で、終わりの方に「カジノ」の話が出てくる。
インディアン保留地でのカジノ経営が認められて、大いに金がもうかってるという話です。
もうかった金で学校や病院を作っている。
「カジノの弊害」については書いてません。
書いてませんが、どういうわけか、100ドル札の束をゴムバンドでまとめたドアップの写真がでてるんです。
「インディアンは貧乏で怠け者だという人があるが、インディアンの歴史を、べビープロフェッサーシリーズでもっと勉強しなさい」と書いてあります。