『フェルメールとその周辺』という本を読み始めました。
フェルメールは謎の画家で、ほとんどわかってないといわれてます。
この本でちょっとわかるかと思ったけど、期待薄です。
序文に、「フェルメールのことはほとんどわからない」と書いてあります。
フェルメール自身のことよりも、フェルメールの祖父母についてのほうがよくわかってるみたい。
フェルメールのおじさんおばさんのこともよくわかってるみたい。
そして、フェルメールの奥さんのお母さんのことのほうがよくわかってるようです。
どういうことか。
著者によれば、それほどフェルメールは絵に打ち込んでたということです。
俗事にかかわることがなかった。
俗事にかかわらないと、文書に残らない。
西洋の古い時代の本を読んでると、よく「公証人」というのが出てきます。
公証人が作った「公文書」で、いろんなことがわかるみたいです。
公証人に作ってもらう書類は、遺産争いとか、カネの貸し借りとか、土地の境界とか、まあ、あまりいい話じゃない。
フェルメールは、そういうことから超越してたというんです。
画家のことで書類になるのは、芸術論争なんかじゃなくて、刃傷沙汰を起こしたり、カネを返せと訴えられたりしたときです。
フェルメールにはそういう話題がないんですね。
で、「周辺」から攻めていくということのようです。
フェルメールの奥さんのお母さんはすごい人だったみたいです。
「恐るべき女」と書いてある。
「強圧的で攻撃的だった」と書いてある。
文書でわかるんでしょう。
そういう女となんとかうまくやってきたのだからフェルメールは立派なもんだと書いてある。
フェルメールのことよりおっかさんのほうが楽しみです。