きのう会ったM君は私よりひとつ年下です。
で、会話は病気とか、ぱっとしない話になる。
私が、「父が死んだ年齢まで、あと12年と思うと短いなあと感じる」と言ったら、彼がうれしそうな顔をしたので、ヘンな気がした。
にこにこ笑いながら、「ウチの親父は100歳まで生きたから、あと30年と思うと、なんか余裕を感じますね」と言うんです。
蹴り倒されたような気分でした。
私の余命が12年で、彼は28年。
裏切られたというか出し抜かれたというか、一発逆転、その手があったかというか、そんなのありかというか、ずるいといういうかきたないというか、いやな気がしたのは事実である。