「令和」という元号が、万葉集からとられたということで話題になってます。
「漢籍から和書へ」という流れだということです。
どっちにしろ「漢字」だと思うんですが、わたしなんか、「これは和書からとりました」と言われても「漢籍からとりました」と言われても、「ふ~ん」と思うだけで、何も言えないのが残念といより気楽でよろしい。
ふと、「漢籍から和書へ」というような話を、前に書いたことがあるなあと思いました。
で、検索しました。
ホントに「検索」というのは便利なもんで、『今日はラッキー!』の検索機能を使って「漢籍」で調べたら、ありました。
2007年6月7日です。
岩波新書の『日清・日露戦争』というのを読んで書いてるんですが、その中に出てきます。
皇室では、子供が生まれると湯あみの時に毎日儀式を行っていたそうです。
まず、弓を持っきて、ビロロ~ンと鳴らす。
魔除けです。
そして、読書係が「漢籍」を読み上げる。
この一連の儀式を「読書鳴弦の儀」という。
毎日というのが邪魔くさくなったのか、1902年からは命名の夜だけになった。
そして、1905年、高松宮誕生のときには「漢籍」じゃなくて『大日本史:神武天皇篇』の一節を読みあた。
日清、日露戦争の影響で「ナショナリズム」が高まり、「漢籍から和書へ」ということになったようです。
今も「ナショナリズム」が高まってるのでしょうか。