新聞は朝日新聞だけですが、だいたいすみからすみまで読んでます。
インターネットもいろいろ見てます。
だから、その時々の話題はだいたい知ってるつもりですが、これは知らなかった。
今日の朝日新聞朝刊スポーツ欄。
『猛暑の東京 五輪大丈夫?』という見出しで、東京五輪の招致委がIOCに提出した立候補ファイルの中で大会日程について触れた文章が紹介されてました。
「晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」
IOCが7月15日から8月31日までの開催を求めていたことに対する文章だそうです。
ネットで見たらすでにいろいろ書かれてましたが、こういう文章が公になってたとは知りませんでした。
読んでさびしくなったというか悲しくなったというか、つらいというかいたたまれないというか、なんとも言えない気持ちになりました。
最近、これほど心を動かされた文章はちょっとないです。
常識ある人が書いた文章とは思えない。
少しでも誠実さのある人が書いた文章とも思えない。
「東京五輪招致委」って、まあ、しっかりした人たちが集まってるんじゃないでしょうか。
しっかりした何人もの人が目を通して、「これでよろしい」ということになったんですね。
わが日本国の重要部門のあちこちでこういう文章がまかりとおってるのか。
せめて気候に触れずにすますわけにはいかなかったのか。
世界に向けた翻訳文ではカットしてるのかな。
この文章を書いた人は、イスラム教の国なら少なくとも「むち打ち100回」と思います。
これでは日本が世界を相手に振り込め詐欺みたいなもんです。
まあ、日本が主犯というわけじゃなく、IOCとアメリカのテレビ局の「受け子」みたいなもんかな。
よけいに情けないけど。
旅行会社の宣伝なら訴訟ものですよ。
「世界の皆様。東京観光のご案内。7月15日から8月31日までは晴れの日が多く気候温暖で観光には最高です」
遅ればせながら、東京オリンピック開催に反対します。