NHKTVの朝の連続ドラマが始まりました。
今年はテレビの世界もコロナで連続物がお休みになったり大変だったと思います。
今回のシリーズは浪花千栄子さんの物語です。
浪花千栄子さんは、私くらいか私より上の世代の大阪人にとっては非常に親しみのある女優さんだと思います。
私が知ったのはラジオドラマ『お父さんはお人よし』のお母さん役です。
よく聞いたものですがなんにもおぼえてない。
ドラマの中で子供たちが夕食を待つ場面だけおぼえてる。
茶わんや皿をたたきながら『もしもし亀よ』のメロディで「♪ハラハラへったハラへった~。ハラハラへったハラへった~」と歌うんですがそこだけ鮮明におぼえてる。
ずっとあとになってこのドラマの収録風景の写真を見てびっくりした。
劇を演じてると思ってたんですが、登場人物全員台本を持ってマイクの周りに立ってた。
ラジオドラマなんだから当然ですが。
浪花千栄子さんのその後の活躍についてはご存知のとおりと言いたいとこですがあまり知らない。
あまり知らないのによく知ってるのは「オロナイン軟膏」のおかげです。
浪花千栄子さんは本名が「なんこうきくの」というのでその縁で「オロナイン軟膏」のコマーシャルに出るようになった。
強引な縁である。
浪花千栄子さんにひかれてかどうかは知らないが父がオロナイン軟膏を愛用してた。
で、いつの間にか私もオロナイン軟膏を愛用するようになった。
どれほど愛用してたかと言うと、何年か前長女が「これなに?昔からウチにあるけど」と聞くほど愛用してた。
一時は「私の美肌の秘密はオロナインです!」と言い切るほど愛用してた。
何年か前、勝新太郎の映画『悪名』の女親分役で勝新太郎をどつきまくるシーンを見てびっくりしました。
相手は勝新太郎ですよ。
映画界での浪花さんのポジションを再確認しました。
亡くなった伯母が大阪観光協会に勤めてて広報誌の編集をしてた。
遺品を整理したときいろいろ出てきた中に浪花千栄子さんからのはがきがあった。
協会主催の「なんとか賞」を受賞したけど授賞式には出席できませんという断りのはがきだった。
実に見事な達筆でした。
私の中で浪花千栄子さんは、「お父さんはお人よしの人」から「オロナイン軟膏の人」を経て「達筆の人」として終ってます。
終わり良ければすべて良しである。