若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『旅立てジャック』と『月の法善寺横丁』

ふと頭に浮かぶことがあります。

 

『旅立てジャック』が浮かんだ。

高校のころラジオからよく流れてきたレイ・チャールズの曲です。

特に好きな曲でもないけど記憶力全盛期だからおぼえてる。

 

歌詞も、歌いだしと途中で何度も繰り返される部分をおぼえてる。

 

Hit the road Jack and don't come back no more no more no more・・・

 

ぼんやり思い出したんですが、ちょっとひどいんじゃないかと思いました。

 

「旅立てジャック!帰ってくるな、二度と、二度と、二度と・・・」

 

なんですかこれ?

極道息子を勘当して家からたたき出すおやじの歌?

 

いや、そういうニュアンスじゃないのかもしれない。

 

「一人前になるまで帰ってきたらダメよ」と口に出し、「早く一人前になって帰ってきてネ」という思いは目で告げる。

 

藤島恒夫『月の法善寺横丁』の世界ですね。

 

♪包丁一本 晒に巻いて

 旅に出るのも 板場の修行

 待っててこいさん 哀しいだろうが・・

 

切ない思いを胸に秘め水掛不動に手を合わせるこいさん

 

調べてみました。

「Hit the road!」には「出ていけ!」という意味がある。

女が男に出ていけと叫び男が未練がましくぐちゃぐちゃいう歌です。

 

「出て行かんかい!どあほ!帰ってきたら承知せんで!しばきたおすで!何をぐずぐずしとんねん!はよ行け言うとるやろ!顔も見たないわ!このど甲斐性なしが!死にくされ!」

「そ、そ、そこまで言うか。お前みたいなえげつない女見たことないわ」

 

こういう感じのやり取りがエンエンと続く。

こんな歌がよくヒットしたもんですな。

ひょっとしたらコミックソングで笑って聞いてたのかもしれない。