家内が通ってる「マキ美容院」(仮名)の話。
住宅街に古くからある女主人一人の美容院です。
30年も通ってれば友達感覚になるのがふつうですが、マキさんの場合家内と同い年で共通の友人もいるので「〇〇ちゃんどうしてる?」とか完全同級生感覚です。
客のほとんどが何十年来のお馴染みさんで、友人感覚、同級生感覚を経て今や親戚感覚という客が多いみたい。
お菓子を持もらったりしょうゆをもらったり、お菓子を返したり果物を返したり、そんな関係です。
引っ越しても通ってくれる客もいる。
電車で四つ先に引っ越しても通ってくれるお客さんがいて、当然の親戚感覚でぺちゃくちゃおしゃべりげらげら笑って「じゃあまたね」とカネを払わず帰ってしまった。
「この前お菓子をもらったし、ま、いいか」と思ってたら電車に乗ってから気づいたと言って戻ってきた。
それ以来、もらい物にかかわらず料金は請求しなければならないと固く心に誓ってるそうです。