若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

余命十年

今日は乗馬。

乗馬を始めたのは62歳で、スポーツ無縁の私は馬に乗れるのは60代までだろうと思ってたんですがあっという間に70を過ぎて75も過ぎてぼうぜんとしてます。

80過ぎてはムリだろう、あと二、三年の乗馬寿命かとしみじみ思う今日この頃。

 

朝のクラスで私よりいくつか上と思える男性Kさんといっしょでした。

はっきり年上と思えるのはKさんくらいです。

何年か前からときどき同じレッスンで乗るようになったんですが、困った人だなと思いました。

指導員の言うことを聞かないんです。

馬を止めるように言われても走り続ける。

 

Kさんは引き締まったいい体格で顔つきは厳しく乗馬の姿勢もいいので指導員の言うことを聞かないといかにも「人の指図は受けん!」という感じでふてぶてしいのを通り越して憎々しく見える。

他の会員さんも「指導員の号令を聞かないと危ない」と言ってます。

 

会社でも指図する方でされる立場じゃなかったんだろうと思いました。

しかし一度話しかけたら厳しい顔つきに似ず温厚な受け答えでした。

 

そのKさんが今朝も指導員の言葉を無視して走り続けた。

いちど聞いてみたいと思ってたんでレッスンの後Kさんに声を掛けました。

 

「止まれという号令がかかっても走り続けてましたね。聞こえないんですか無視してるんですか」

「聞こえんのよ~。特に今日は補聴器が片方なくなってなおさら聞こえにくくて」

「補聴器!私はず~と指導員の指示を無視する困った人と思ってたんですよ」

「無視なんかせんよ!」と苦笑い。

「なんとなく無視する人のように見えますけどね」

「・・私そんな風に見える?」

「見えます」

「・・・いや、耳がねえ・・・あなたいくつ?」

「77歳です」

「若いなあ。私、87歳よ」

 

が~~~ん!!!

は、は、87歳!

79歳で乗馬をはじめて8年、乗馬歴16年の私と同じクラス。(-_-;)

恐れ入りました。

ご立派です。

 

俄然、元気が出ました!

あと10年いける!