若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

要介護老人施設で

ボケ老人と赤ちゃんパワー

母が入居している施設に行く。1年程前に入居されたAさんは80歳くらいの女性で、いつも斜めに傾いた姿勢の、無表情、無反応な方です。今日は、Aさんの家族が、生後半年くらいのAさんのひ孫を連れて来ておられました。Aさんに赤ちゃんを抱かせると、驚い…

今は懐かしい「狂瀾怒涛の昭和」

母が入居している施設で先ごろ亡くなられたHさんは、忘れられない方である。入居して間もないころ、母と並んで座っていた私に、Hさんが声をかけられた。眼鏡をかけた、白髪の知的な老婦人という感じであった。「そちら、あなたのお母さん?」「はい」「お…

ボケ老人の世界

土曜か日曜は、母が入居している施設に行く。ここの、なんとも言えないゆったりした空気はいいものです。何の警戒心も疑問もない世界です。Aさん「八百屋で、みかん買うたのに、おつりくれへんねんがな」Bさん「あらまあ。あんた、いくら払ったの?」Aさん…

中国新閣僚の顔ぶれ

朝日新聞朝刊。中国新閣僚の紹介。商務相:呂福源さん。これまた結構なお名前である。「福の源」!商務相にふさわしいお名前ではないか。温家宝首相とともに、中国経済の大躍進を実現しそうな方である。副首相:回良玉さん。パチンコ屋の社長みたいな名前で…

ボケ老人の目が輝く時?

6人の女性が「浜辺の歌」を合唱された。70代から80代の方々である。曲が始まったとたん、Mさんの目がぱっと輝いた。大きく両手を振って、指揮を始められた。Mさんは、満州で小学校の先生をされていた方である。そのMさんが、にこやかに、一心に指揮をして…

ボケ老人の目が輝く時?

母が入居している施設で。ある日、皆で絵を描いておられた。テーブルに人形を置いて、写生である。皆さんの「絵」を見ると、線が何本か引いてある、という程度であった。その中で、70歳くらいの女性Yさんを見て、私は、ムム!と思った。人形を見る目が鋭い…

ボケ老人の目が輝く時

母が入居している施設に行って気づくのは、ボケが進むにしたがって、目がうつろになってくるということである。「目の光」というのは不思議なものだと思う。目のどこが変わったとは言えないが、はっきり違う。 Kさんは、90歳近い女性で、きれいな言い方をす…

母が私を忘れた頃

十数年前、母の物忘れがひどくなりだしたとき、私は「痴呆症」について何も知らなかった。「お袋も、トシやなー」と思っていた。 心配性の父は、色々勉強して、「痴呆症かもしれん。怖い病気や。その内、おまえのこともわからんようになるかもしれん」と言っていた…

ボケ老人との会話は、楽しい、こともある、かな?

母が入ってる、要介護老人施設に行く。ここの入居者の、ボケの程度の「やや」軽い人達と話してると、楽しく、スリリングなことがあります。八十代の女性、AさんとBさんの会話に加わる。Aさんは、満州で小学校の先生をしていた方です。Bさん「あんた、学校の…

心身分離

八年前の阪神大震災当時、私は母のボケで大変であった。当時の母は、いっしょに暮らしている私たちからすると、完全に限界を超えていましたが、たまに来た人が、母と当たりさわりのない話を少ししている分には、ボケていることに気づかないという、実にヘン…