若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「現代オランダ語入門」

新聞の書籍広告。

わざわざ「現代」と断ってあるのが不思議だ。
単に「オランダ語入門」とすると、「中世オランダ語」に入門したい人が、間違って買ってしまう恐れがあると思って、「現代オランダ語入門」という題にしたのだろうか。

この本を買う人は10人くらいだろうかと思ったが、広告に、「アンネの日記」や「フェルメールの絵の説明」を読む、と書いてあったので、それにつられてもう10人か。

オランダ語ができます、というのは、なんだかわからんが楽しそうだ。

ヨーロッパの人たち、とくにオランダやベルギーのような小さな国の人たちは、何ヶ国語もしゃべれるのが珍しくないそうだ。
先日も、新聞でヨーロッパの王室を取り上げていたが、その中で、どこかの国の王女様は、ドイツ語圏ではドイツ語で挨拶し、フランス語圏ではフランス語で挨拶すると書いてあった。

すばらしい語学力だと言いたいのか。
ヨーロッパの各国語は、ラテン語の方言だという話を聞いたことがある。
だとすると、日本の皇太子殿下が植樹祭で東北に行った時は「おばんです」と挨拶し、名古屋で赤十字の大会が開かれると「そーきゃーも」と名古屋弁、京都で開かれる世界西陣織連絡協議会総会では、「おーきにありがとーさんどす」と挨拶するようなものだ。

アメリカ民主党の大統領候補ケリーさん夫妻は大変なインテリで、何ヶ国語かをしゃべれるので、ブッシュ大統領はえらい違いだと新聞に書いてあった。
そして、夫妻はカトリック教徒で、お祈りはラテン語でするとも書いてあった。

ラテン語でお祈りと聞いて驚くことはない。
日本人のお経も負けてませんよ。
サンスクリット語を古代中国語に訳したものを日本語風発音で唱えている聞けば、向こうの人は日本人の語学力に驚くに違いない。

ヨーロッパの王室やケリーさん夫妻に引け目を感じることはない。
日本人として誇りを持とう。