若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

樋口二葉?

樋口一葉ではなく、樋口二葉。

『日本美術を学ぶ人のために』を読んでいて、あれ?と首をひねった。
「浮世絵師」について書いてあるところで、「たとえば樋口二葉の随筆や・・・」という文章が出てきた。

「一葉」の間違いかな。
いや、「樋口二葉」という人がいたのかもしれない。

インターネットで調べると、いたようですなー。
1863年生まれというから一葉より早い。
文筆家としてかなり多方面で活躍した人のようだ。

『浮世絵と板画の研究』という著書もあるから、その方面にも詳しかったのだろう。
『少年日本』という雑誌に「科学もの」をたくさん書いている。
「理科新お伽話」「世界一醜い動物」「火星はどんなところか」
今なら、いわゆる「トンデモ本」でも書きそうな感じだ。

かとおもうと、『日本侠客伝』『日本名人揃』。

不思議な人であるが、やはり一番不思議なのは、名前だろう。
本名は「樋口新六」だったようだ。

この人が先に「二葉」を名乗ったのだろうか。
あるいは、「一葉」が先で、彼女が有名になって死んでから、ふざけてつけたのだろうか。

ふざけてつけたのだとしたら、今まったく忘れ去られているのは気の毒だ。
せっかくふざけたんだから、一葉とセットでもう少し話題になってもいいように思う。

かなり長く、いろんな分野で活躍した人だから、ある意味、樋口一葉より上かもしれない。
一葉より上なら、樋口二葉でいいようにも思える。