昨日の朝、駅のベンチに座ってたら、「おにいちゃ〜ん」というかわいい声が聞こえた。
見ると、私学の制服を来た小学高学年のよく肥えた大きな男の子の後から、やはり制服の、一年生くらいのちっちゃな女の子が二人追いかけてくる。
大きなランドセルに大きな手提げかばんという、お決まりのスタイルである。
なんとかならんのかと思う。
見ている分には、小さい身体と大きな荷物がアンバランスでかわいいのであるが、本人は大変だろう。
「おにいちゃん!待って!」と言いながら私の前を通り過ぎる。
二人の顔が見えた。
ふたごだ。
か、かわいい!
期待していたが、今朝はいなかった。
がっかりした。
私が小学三年生のとき、クラスにふたごの女の子がいた。
そのふたごにまつわるエピソードはまったく覚えていない。
不思議な気がする。
地味なふたごだったということか。
目立たないふたごっているだろうか。
ふたごであることで、いろいろ面白いことが起きるのは、漫画や物語の中だけなのか。
娘の高校のPTAの役員をした時、いっしょだった女性、愉快なふっくらさんのMさんは、ふたごだと言った。
Mさんとそっくりの人がいると思うだけで笑いそうになる。
中年の「ふたご」がおかしいのか、Mさんだからおかしいのかわからない。
「ふたご」という言葉の響きが、私に「かわいい子供」をイメージさせるようだ。
昨日のようなふたごを見るとうれしくなるのはなぜか。
わからん。