若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

赤福餅

関西に住んでいながら、創業三百年という赤福餅を知ったのは、それほど古いことではない。

テレビで宣伝しだしてから知ったと思う。テレビを見て、伊勢の小さなお餅屋さんだと思っていた。
一昨年、伊勢に行ったとき、「小さなお餅屋さん」ではなく、立派な「企業」で、経営者は、地元経済界の大立者であると知ってびっくりした。
小さなお餅屋さんの従業員が、出来立てほやほやの「赤福餅」を抱えて、近鉄の各駅を飛び回っているのだと思って、感心していた。
私も、「裏切られた」ことになる。

とんでもない話だといえばとんでもないようにも思うし、たいしたことないといえば、そのようにも思う。赤福餅の経営者が、極悪非道とは思わない。

お粗末で気の毒だと思う。
恥ずかしいと思う。向こうも恥ずかしいだろうし、私もなんだか恥ずかしい。私が恥ずかしがることはないと思うが、どういうわけか恥ずかしい気がする。私もあの程度はお粗末だと思うからか。

まあ、人間、何をするかわからない。
「いいじゃないか、人間だもの」
いろいろ応用のきく使いデのあるフレーズだ。

「いいじゃないか、経営者だもの」というわけにはいかない。
「いいじゃないか、工場長だもの」もダメ。

やはり、「人間」でないとダメだ。

賞味期限とか新鮮さとか、国産品のみ使用とか、赤福に限らず、ちょっとこだわりすぎではなかろうか。朝日新聞に出ていたが、有名なブランド品「伯方の塩」は、メキシコから輸入した塩を、瀬戸内海の海水に漬けて作るそうだ。
「それでも『伯方の塩』か!?はかったな!」といいたい人にはいわせておこう。

酒が甘口とか辛口とかフルーティとか、ビールがすっきりとかコクがあるとか、私はこだわりません。
何もこだわらない。
しかし、何もこだわらないというと、こだわらないことにこだわってると思われるから、いや、私は、こだわるとかこだわらないとかいうことについてもこだわらないのですというと、これはよほどのこだわりだと思われてもしかたがないが、天地神明に誓って私は何もこだわらないのですと訴えたら、それをこだわるというのだという人もいるだろうが、そうではなく、私は、ほんとうに、以下略。