今朝、右腕が痛かった。
昨日、料理教室でパンを作ったからだろう。
パン生地をこねて、たたきつけて、カスタードクリームをかきまぜたからだ。
教室では腹筋も痛かった。
先生に、腹筋が痛いと言ったら、腹筋!?よけいな筋肉を使ったらダメですよと言われた。
今日は、午前中、人物画教室。
ここでも、右腕を使う。
夜は、ギター教室。
やはり右腕を使う。
右腕酷使。
仕事をやめて気楽にしているなどと思われたら迷惑だ。
私の右腕は、かつてないほどの活躍をしています。
地下鉄で、教室の先輩女性Mさんといっしょになった。
笑いながら、奈良からの近鉄電車、快速急行に乗るつもりが、あわてて乗ったら準急だったという。
快速急行がとまらない駅にとまっても、気づかず、最後まで乗っていたそうだ。
この人は、先週は、ひとつ前の駅で降りてしまったといっていた。
だいじょうぶかな。
皆さん、そこそこのお年だから、いろいろあります。
杖こそつかないが、足を引きずっている人もいる。
Iさんは、ご主人が脳梗塞で倒れて、二ヶ月ほど休んでいる。
先日、教室の来年の展覧会の話になった。
「生きてたら出品します」という声が、冗談にはならない。
さて、今回は、「サリーの女性」を描く。
長身のモデルさんで、立ちポーズなのでしんどそうである。
三回目のポーズ終了のタイマーのベルが鳴った瞬間、モデルさんが、ばっとしゃがみこんだ。
立ちポーズで倒れるモデルさんもいると聞いていたから、貧血かと思って「大丈夫ですか!?」と声をかけた。
「あ、だいじょうぶです。イヤリングが落ちたんで・・・」
サリーのヒダが美しい。
美しいが難しい。
先日、コローの「青い服の婦人」を模写した。
青い服のヒダが実に見事に描かれている。
それを模写したんだから、少しは参考になるはずだ。
が、なりません。
「先生、ヒダにならないんですが」
「う〜ん、ヒダは、線とちがいますからな。布が、こう来て、こう下へ入りこんどるんですからな」
「それはわかるんですが」
「ヒダは難しいですよ。昔の仏像彫刻でも、ヒダがきれいにできたら一人前と言われたんです」
「なるほど」
「ヒダのたくみ、っていうでしょ」
「え〜かげんにしなさい!
「ほんとにネッ!」