若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ミミック・オクトパス

今日、整骨院に行った。
商店街を歩いてたら、向こうから来る中年男性が、なんかヘンだ。

高下駄をはいてた。
なるほど、それでヘンな感じがしたのかと、すれ違いながら足元をじろじろ見てびっくり。
下駄の歯が一枚。
これは、なんかの健康法ですか。

昨日のNHKテレビ、「生き物新伝説、ダーウインが来た!」は、「ミミック・オクトパス」。

「物まねタコ」という意味らしい。
「物まね」といっても、このタコは歌手が歌うマネをするわけではなく、いわゆる形態模写です。

が、「物まね」「形態模写」などというレベルを超えてました。
このタコは、体の色を変え模様を変え形を変え、変幻自在、ウミヘビやイソギンチャク、ヒラメなど、十種類以上の生き物に姿を変える。

器用とか芸達者なんてものじゃない。

生物学の言葉では「擬態」というのでしょうが、それではちょっとまともすぎて、このタコの妖しさを伝えきれない。

「変身」でしょうなあ。
ミミック」というより、「トランスフォーメーション」というのがふさわしい。
「トランスフォーメーション」がどういう意味か知らないが、昔、息子が見てたテレビ番組でよく出てきた「呪文」みたいなもので、このタコにぴったりだと思う。

このタコは、ウミヘビに変身する。
タコがヘビに。
頭があって、手か足か知らんが八本あるタコが、細長いウミヘビになりきれるのか。
できるんですね、これが。
両手(?)を左右に、バーッと広げて、他は隠してウミヘビになる。

このタコは、おとなしい、か弱いタコである。
敵に出会うと、そいつより強いのに変身する。
タコが住む海で一番強いのはウミヘビである。
ウミヘビに出会ったらどうするか。
砂に変身して海底にもぐってしまう。

器用で芸達者であるばかりでなく、賢くて状況判断が的確である。
このタコ、どないなってますねん。

このタコに限らず、擬態は不思議だ。
彼らは自分の変身がうまく行ったかどうか確認しているのだろうか。

本人はウミヘビに変身したつもりで、他の魚を、「コッラー!」と威嚇したけど、実はタコのままだったので、食べられちゃった、というようなことはないんでしょうか。

私も、「鹿せんべい飛ばし大会」では変身するので、このタコのことばかりいっておれませんが、まあ、ヘンなタコです。