駅でボーっと向こうを見てたら、ビルの屋上の大きな看板が目に入った。
「完全ニコニコ営業」
楽しそうではないか。
なんだろう。
「パチンコ&スロット」
そ、そうですか。
う〜む、「パチンコ&スロット」で「完全ニコニコ営業」とは?
「お客様が完全ニコニコ」という意味でしょうな。
「お店が」ということはないと思う。
まあ、どちらも完全ニコニコでありますように、と博愛主義者鹿之助は大きな看板を見ながら祈ったのであった。
それにしても、「パチンコ&スロット」で完全に泣いた人を何人か知ってるので、「完全ニコニコ」にはどうしても違和感が残る。
一部上場企業の営業課長だったAさんもその一人だ。
楽しそうに手帳に書いたパチンコの成績を見せてくれたのはよかったけど、後で会社の人に聞いたら、会社までサラ金が押しかけたこともあって大変だったようだ。
そんなAさんの転勤先がパチンコ王国名古屋というのだから、会社の都合とはいえ困ったものですね。
名古屋で飲み屋のママとヘンな関係になってしまって、いや、これはパチンコとは関係ないか。
いずれにせよ、申し訳ないけど、パチンコとニコニコを結びつけることができない私である。